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アレルギー性鼻炎の原因

アレルギー性鼻炎の原因は、前述のとおり、アレルゲンと言われるアレルギー反応を引き起こす原因となる物質が身体に入る際に、それを防ごうとする防御システムが過剰に反応してしまい引き起こされる症状です。

人間の体は、まずアレルゲンが体内に入るとマクロファージという細胞がそれを異物とみなして食べます。
その食べたという情報をリンパ球に伝達します。
リンパ球はそれを異物と認識して、次に身体の中に入ってきたらすぐに攻撃ができるように抗体をつくるのです。
この抗体は血液や粘膜の中にある肥満細胞にくっつきます。

再度アレルゲンが体内に入ってくると、抗体のついている肥満細胞の表面で、アレルゲンと抗体は結合します。

この時に、炎症を引き起こすヒスタミンロイコトリエンなどの化学伝達物質が肥満細胞から放出され、ヒスタミンが知覚神経を刺激することにより鼻水やくしゃみを引き起こし、ロイコトリエンは鼻粘膜を刺激して鼻づまりを引き起こすのです。

アレルゲンとして考えられるのは以下のような物質です。

通年性アレルギー性鼻炎

ハウスダスト、ほこり、ダニ、カビ、ペットの毛

季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)〜目安〜

季節花粉
1〜4月頃スギ
3〜5月頃ヒノキ
5〜7月頃カモガヤ
8〜10月頃ブタクサ、よもぎ、イネ

スギは本州全域、四国、九州に多く分布する針葉樹で、花粉を飛散させる雌花は夏の間に作られ、冬は冬眠状態になります。

春になると開花し、一気に花粉の飛散が始まります。
日本ではこのスギ花粉がもっともメジャーな花粉症の原因のひとつとしてあげられ、約50年も前から花粉症としての報告がされています。


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