VDT症候群の予防と対策
VDT症候群の予防としてもっとも効果的なのは、パソコンやスマートフォンなどのデジタルディスプレイで作業をしないことです。
しかし、現代社会において、そのような方法はまず100%無理なことと思います。
厚生労働省では、平成14年にVDT作業(デジタルディスプレイを使った作業)をする人の心身の負担を軽減させるため、「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を定めています。
これは事業者に対して、作業環境や健康管理などについての細かい基準を定めたものです。
作業環境
- 室内はできるだけ照明に差がないようにして、まぶしく感じないようにする
- 窓にブラインドやカーテンを設けて、太陽光が入らないようにする
- 反射防止のディスプレイを使用する
- ディスプレイの位置や傾きに注意して、反射が映り込まないようにする
作業時間
- 連続した作業時間は1時間を目安にする
- 連続して作業する場合は、1時間を目安に10分程度の休憩をとるように心がける
- 時々適度に身体を動かす
作業姿勢
- 背もたれに背が十分に当たるように深く椅子に腰掛けて、足の裏全体が床につくように椅子の高さ調節する。必要によってすべりにくい足台を準備してもよい
- 目からパソコンの画面までは40cm以上の距離を確保する
- 画面の上端が目の位置とほぼ同じ(水平)か少し下向きになるように机椅子、画面の角度を調節する
- 肘の角度は90°を目安にし、キーボードまで自然に手が届く用にする
その他に、食生活にも気をつけましょう。
目の栄養となるのはビタミンB群で、このビタミンB群はインスタント食品やお菓子などでは摂取できず、お酒やタバコで壊されてしまいます。
なかでもアントシアニンは抗酸化力が強く、目を守ってくれる効果が期待できます。
ぶどうやブルーベリー、赤じそ、なすなどに含まれています。
また、テレビゲームのやり過ぎにも注意をしましょう。