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妊娠糖尿病の治療について
妊娠糖尿病と診断された場合には、血糖値が正常な数値に下げて保つ治療を受ける必要があります。
御存知の通り、妊娠中は薬を服用することが難しいので、妊娠糖尿病の治療には食事療法が基本となります。
通常の糖尿病であれば、経口血糖降下薬を服用するのですが、経口血糖降下薬は胎盤を通過して副作用をおこす恐れがありますので処方されることはありません。
妊娠糖尿病の原因は糖尿病と同じで、標準体重よりも太っていることが影響して発症します。
そのために、治療を行う前には年齢や身長などから標準体重を割り出して、まずは1日に必要なエネルギー量を計算します。
その次に、算出された1日のエネルギー量をもとに、妊婦に必要な栄養をバランスよく摂るように指導されます。
お医師さんから指導された通りに食事を管理することで、血糖値が正常な範囲まで下がりますので、その後は出産までは血糖値が上がりすぎないように気をつけるようにしてください。
しかしながら、血糖値を気にしすぎて神経質になってしますと、そのストレスで胎児に悪い影響を与えしまいます。
食事管理はできる範囲で行うようにしましょう。
食事管理で改善されない場合
もしも、食事療法で妊娠糖尿病が改善されない場合には、インスリン療法も行います。
インスリン療法とは、インスリン注射を打って体内に不足しているインスリンを補う治療の事です。
インスリン注射は胎盤を通過しないので、胎児に危険は全くなく安全な治療ですので安心して治療を受けることができます。
日頃から食事管理を意識しましょう
妊娠糖尿病は、食事管理で改善され、血糖値を安定させることができます。
胎児を健康的に出産するためにも、妊娠糖尿病と診断されたら、栄養バランスを考えた食事を続けて胎児に大きな影響を与えないようにしてください。
産後の注意
妊娠糖尿病になった方は、その後2型糖尿病(血液中のブドウ糖(血糖)が正常より多くなる病気)になりやすい傾向がありますので、出産後は、75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)の結果が正常にもどっていることを確認するようにしましょう。
2型糖尿病になるのを予防するポイントは、生活習慣の改善が最も有効的なので、日頃から生活習慣を意識しましょう。